宝塚版「モンテ・クリスト伯」あらすじと初演宙組・再演星組配役比較と代役まとめ

宝塚星組

星組の全国ツアー公演で再演される宝塚版「モンテ・クリスト伯」。2013年に宙組の凰稀かなめ・実咲凛音トップコンビで初演された作品になります。

礼真琴・舞空瞳トップコンビによる2022年星組再演版の主な配役が発表されたので、あらすじと共に初演とのキャスト比較を更新しました。

*9/4 星組再演での変更点&代役情報を追記しました

*9/18 星組全国ツアー公演再開時の代役情報を追記しました

*9/20 星組全国ツアー公演その他の代役・変更点を追記しました

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  1. 宝塚版「モンテ・クリスト伯」のあらすじ
  2. 宝塚版「モンテ・クリスト伯」宙組初演&星組再演キャスト比較
    1. エドモン・ダンテス(モンテクリスト伯):礼真琴
    2. メルセデス:舞空瞳
    3. モンテクリスト伯の復讐対象となる三悪人
      1. フェルナン:瀬央ゆりあ
      2. ダングラール:輝咲玲央
      3. ヴィルフォール:綺城ひか理 (9/19-21代役:夕陽真輝)
    4. モンテクリスト伯の協力者たち
      1. ベルツッチオ:暁千星
      2. ルイジ・ヴァンパ:天華えま(9/19-21代役:蒼舞咲歩)
      3. ルイジ・ヴァンパの子分たち
        1. ムハンマド:蒼舞咲歩(9/19-21代役:御剣海)
        2. ハッサン:夕陽真輝(9/19-21代役:樹澄せいや)
        3. アリ:鳳真斗愛
      4. エデ姫:詩ちづる
      5. シンシア:彩園ひな
    5. 三悪人の家族
      1. アルベール:稀惺かずと
      2. オービーヌ:白妙なつ
      3. エルミーヌ:音咲いつき
      4. エロイーズ:有沙瞳(9/1-11代役:都優奈)
      5. ノワルティエ:大輝真琴(9/19-21代役:遥斗勇帆)
      6. ヴァランティーヌ:二條華(9/19-21代役:綾音美蘭)
    6. その他モンテクリスト伯の関係者など
      1. ファリア司祭:美稀千種
      2. モレル社長:美稀千種
      3. マドレーヌ:紫りら
      4. フランツ・デビネー:紘希柚葉(9/1-2代役:御剣海)
      5. ボーシャン:天希ほまれ
      6. イザベル:紅咲梨乃(9/19-21代役:星影なな)
      7. カルコント:都優奈(9/1-11代役:乙華菜乃)
      8. 典獄:遥斗勇帆
      9. 風車信号手:大輝真琴(9/19-21代役:遥斗勇帆)
  3. 星組再演版での変更点:ストーリーテラーがベルツッチオ(暁千星)とルイジ・ヴァンパ(天華えま)に
  4. 星組公演「モンテ・クリスト伯」9/19-21のその他代役・変更点
    1. 官憲:夕渚りょう、樹澄せいや + 稀惺かずと
    2. 獄吏:希沙薫、御剣海 + 音咲いつき
    3. ルイジ・ヴァンパの部下たち:紘希柚葉、稀惺かずと
    4. フェルナンの愛人:二條華→侑蘭粋
    5. (劇中劇の)姫:綾音美蘭→星影なな
    6. 葛藤ダンサー
  5. 星組全国ツアー公演『モンテ・クリスト伯』『Gran Cantante!!』公演情報・期別出演者

宝塚版「モンテ・クリスト伯」のあらすじ

『モンテ・クリスト伯』は19世紀フランスの小説家、アレクサンドル・デュマ(大デュマ)による復讐劇です。

主人公エドモン・ダンテス(礼真琴)は若き航海士。新たに船長に選ばれ、恋人メルセデス(舞空瞳)との結婚も決まり、順風満帆な人生を歩んでいました。

しかしそれを妬ましく思う恋敵のフェルナン(瀬央ゆりあ)と同僚のダングラール(輝咲玲央)に、身に覚えのない罪を着せられてしまいます。そこへ検事ヴィルフォール(綺城ひか理)の思惑も重なり、エドモンは終身刑の囚人として投獄され、全てを失います。

獄中でファリア司祭(美稀千種)から様々な知識を授けられたエドモンは、約20年後にようやく脱獄に成功。しかしかつての婚約者メルセデスは、仇であるフェルナンの妻となっていました。

エドモンは「モンテ・クリスト伯爵」と名乗り、密輸船の頭ルイジ・ヴァンパ(天華えま)や乗員ベルツッチオ(暁千星)らの協力を得ながら、自分を嵌めた三悪人のフェルナン、ダングラール、ヴィルフォールへの復讐をはじめます。

やがてエドモンの復讐は、三悪人の妻や子ども達をも巻き込んだ愛憎劇へと展開していきます。

宝塚版「モンテ・クリスト伯」では、メインキャストの主人公とヒロイン、三悪人は若者時代と20年後を演じることになるので、その変化も見どころです。

宝塚版「モンテ・クリスト伯」宙組初演&星組再演キャスト比較

カッコ内は宙組初演での新人公演の配役です。

エドモン・ダンテス(モンテクリスト伯):礼真琴

2013年宙組 凰稀かなめ(愛月ひかる)

2022年星組 礼真琴

 

ファラオン号の一等航海士。人を疑わない真っ直ぐな若者。モレル海運社長の娘メルセデス(舞空瞳)と婚約し、新たな船長にも選ばれて順風満帆な人生だったが、結婚式当日に三悪人に嵌められて投獄される。

長い獄中生活で様々な知識を習得し、脱獄に成功した後は大金持ちの「モンテ・クリスト伯爵」を名乗り、三悪人たちへの容赦ない復讐を開始する。

メルセデス:舞空瞳

2013年宙組 実咲凛音(花乃まりあ)
2022年星組 舞空瞳

エドモン(礼真琴)の婚約者で、モレル海運社長令嬢だったが、エドモンの投獄後に父の会社も傾き路頭に迷う。

その後、エドモンの仇であるフェルナン(瀬央ゆりあ)と結婚して息子アルベール(稀惺かずと)がいるが、20年後の夫婦仲は良好ではない。

モンテクリスト伯の復讐対象となる三悪人

この作品で個人的に面白いなと思うのが、エドモン・ダンテスを嵌めて復讐対象となる3人の敵役が、全員小者として描かれているところです。

主役と対峙するような大悪党、という感じではなく、グレていたりズルかったり小心だったりという未熟な人間たちで、結託している割に仲は悪く、お互いに弱みを握って脅しあっているような関係性です。

そして20年後には一見成功者になっているようで、実は三悪人それぞれ家族内に問題を抱えていて、というような描かれ方になっています。

フェルナン:瀬央ゆりあ

2013年宙組 朝夏まなと(蒼羽りく)
2022年星組 瀬央ゆりあ

貴族の放蕩息子。腐った性根を叩きなおすべく、父からファラオン号に預けられるが改心せず、悪行をはたらく。

気に入っていたメルセデス(舞空瞳)がエドモン(礼真琴)と婚約したことで、貴族のメンツを潰されたと感じ、エドモンを憎悪している。

20年後には軍隊の中で将軍にまで出世し、貴族院議長となっているが、エドモンから奪って妻にしたメルセデスを大切にはせず、多くの愛人と遊び歩いている。

ダングラール:輝咲玲央

2013年宙組 悠未ひろ(美月悠)
2022年星組 輝咲玲央

モレル海運の会計士。自分よりもエドモン(礼真琴)が船長に出世したことに嫉妬し、フェルナン(瀬央ゆりあ)と共謀してエドモンを罠に嵌める。

20年後は銀行の頭取にまで昇り詰め、若い妻エルミーヌ(音咲いつき)がいるが、母親オービーヌ(白妙なつ)からの圧力と嫁姑問題を抱えている。

ヴィルフォール:綺城ひか理 (9/19-21代役:夕陽真輝)

2013年宙組 蓮水ゆうや(桜木みなと)
2022年星組 綺城ひか理 *9/19-21休演時は代役:夕陽真輝

本来は生真面目な検事だったが、保身のためエドモン(礼真琴)に罪を着せる。

20年後は検事総長に出世している。先妻の娘ヴァランティーヌ(二條華)と、後妻エロイーズ(有沙瞳)と暮らしているが、エロイーズの企みには気づいていない。

モンテクリスト伯の協力者たち

ベルツッチオ:暁千星

2013年宙組 緒月遠麻(風馬翔)
2022年星組 暁千星

密輸船ジュヌ・アメリー号の乗員だったが、掟を破りボスのルイジ・ヴァンパ(天華えま)に成敗されそうになる。そのタイミングで現れたエドモン(礼真琴)を命の恩人と感じ、家令として仕えるようになる。

エドモンことモンテクリスト伯の復讐の片棒を担ぐ一方で、復讐に憑りつかれたエドモンを心配し救いたいと思っている。

宝塚版では、ベルツッチオの描かれ方に大きな特徴があります。モンテクリスト伯の手下というだけに留まらず、復讐の先に何があるのか、というこの物語のテーマを投げかける存在で、三悪人と並ぶ主要な役になっています。

ルイジ・ヴァンパ:天華えま(9/19-21代役:蒼舞咲歩)

2013年宙組 七海ひろき(和希そら)
2022年星組 天華えま *9/19-21休演時は代役:蒼舞咲歩

密輸船ジュヌ・アメリー号の頭。

脱獄して漂流していたエドモン(礼真琴)を助け、その後の復讐にも協力する。豪快で陽気な良きボス。

ルイジ・ヴァンパの一味はコメディパート担当という感じで、宙組での初演時には色々アドリブなども行われていた記憶があります。

ルイジ・ヴァンパの子分たち

ムハンマド:蒼舞咲歩(9/19-21代役:御剣海)

2013年宙組 凛城きら(実羚淳)
2022年星組 蒼舞咲歩 *9/19-21は代役:御剣海

ハッサン:夕陽真輝(9/19-21代役:樹澄せいや)

2013年宙組 松風輝(朝央れん)
2022年星組 夕陽真輝 *9/19-21は代役:樹澄せいや

アリ:鳳真斗愛

2013年宙組 星吹彩翔(貴姿りょう)
2022年星組 鳳真斗愛

ルイジ・ヴァンパ(天華えま)を慕う愉快な子分たち。

それぞれ三悪人の元に潜入し、モンテクリスト伯(礼真琴)の復讐のために動いている。

ルイジ・ヴァンパの子分3人組は、おかしなイントネーションで台詞を喋るのですが、それによって三悪人の元に潜入している時でも、その正体がモンテクリスト伯側の一味であることが客席に伝わるようになっています。

エデ姫:詩ちづる

2013年宙組 すみれ乃麗(伶美うらら)
2022年星組 詩ちづる

ギリシャの王女だったが、軍人時代のフェルナン(瀬央ゆりあ)に両親を殺害され、自身も奴隷として売られる。

モンテクリスト伯(礼真琴)によって救出され、フェルナンへの復讐に協力する。モンテクリスト伯に思いを寄せている。

シンシア:彩園ひな

2013年宙組 舞花くるみ(愛咲まりあ)
2022年星組 彩園ひな

エデ姫(詩ちづる)の侍女

三悪人の家族

アルベール:稀惺かずと

2013年宙組 愛月ひかる(春瀬央季)
2022年星組 稀惺かずと

フェルナン(瀬央ゆりあ)とメルセデス(舞空瞳)の息子。士官学校に通っている素直で一本気な青年。

モンテクリスト伯(礼真琴)に名誉を傷つけられたと感じ、決闘を申し込む。

オービーヌ:白妙なつ

2013年宙組 鈴奈沙也(実咲凜音)
2022年星組 白妙なつ

ダングラール(輝咲玲央)の母親。息子に跡継ぎができないことで息子の嫁・エルミーヌ(音咲いつき)にキツく当たっている。

エルミーヌ:音咲いつき

2013年宙組 愛花ちさき(愛白もあ)
2022年星組 音咲いつき

ダングラール(輝咲玲央)の若い妻。姑にキツく当たられても健気に耐え忍んでいるようだが…。

エロイーズ:有沙瞳(9/1-11代役:都優奈)

2013年宙組 純矢ちとせ(瀬音リサ)
2022年星組 有沙瞳 *9/1-11休演時は代役:都優奈

ヴィルフォール(綺城ひか理)の後妻。

色気たっぷりの悪女で、何度も結婚を繰り返している。ダングラール(輝咲玲央)とも繋がりがある。

ノワルティエ:大輝真琴(9/19-21代役:遥斗勇帆)

2013年宙組 天風いぶき(留美絢)
2022年星組 大輝真琴 *9/19-21休演時は代役:遥斗勇帆

ヴィルフォール(綺城ひか理)の父。

息子が新政権で働いているにもかかわらず、ナポレオン(既に失脚しエルバ島に流されている)を支持する反政府的な言動を繰り返し、ヴィルフォールを困惑させている。

ヴァランティーヌ:二條華(9/19-21代役:綾音美蘭)

2013年宙組 瀬音リサ(花咲あいり)
2022年星組 二條華 *9/19-21休演時は代役:綾音美蘭

ヴィルフォール(綺城ひか理)と先妻の心優しい娘。フランツ・デビネー(紘希柚葉)と婚約している。

その他モンテクリスト伯の関係者など

ファリア司祭:美稀千種

2013年宙組 寿つかさ(星吹彩翔)
2022年星組 美稀千種

イタリアの神父・大学者。獄中で出会ったエドモン(礼真琴)に、語学や様々な知識を授ける。

モレル社長:美稀千種

2013年宙組 寿つかさ(星吹彩翔)※ファリア司祭と二役
2022年星組 美稀千種 ※ファリア司祭と二役

エドモン(礼真琴)やダングラール(輝咲玲央)が属するモレル海運の社長で、メルセデス(舞空瞳)の父。

マドレーヌ:紫りら

2013年宙組 大海亜呼(夢涼りあん)
2022年星組 紫りら

メルセデス(舞空瞳)の乳母で、20年後もメルセデスに仕えている。

フランツ・デビネー:紘希柚葉(9/1-2代役:御剣海)

2013年宙組 美月悠(秋音光)
2022年星組 紘希柚葉 *9/1-2の休演中は代役:御剣海

アルベール(稀惺かずと)の士官学校の友人で、ヴァランティーヌ(二條華)の婚約者。

ボーシャン:天希ほまれ

2013年宙組 澄輝さやと(星月梨旺)
2022年星組 天希ほまれ

新聞記者。成功者となっている三悪人にまつわる過去の疑惑を調べている。

アルベール(稀惺かずと)の友人でもある。

イザベル:紅咲梨乃(9/19-21代役:星影なな)

2013年宙組 愛白もあ(桜音れい)
2022年星組 紅咲梨乃 *9/19-21休演時は代役:星影なな

ボーシャン(天希ほまれ)の同僚の新聞記者で、共に三悪人の疑惑を追う。

カルコント:都優奈(9/1-11代役:乙華菜乃)

2013年宙組 花音舞(彩花まり)
2022年星組 都優奈 *9/1-11は代役:乙華菜乃

フェルナン(瀬央ゆりあ)とダングラール(輝咲玲央)が溜まり場にしている酒場の女主人。

典獄:遥斗勇帆

2013年宙組 風羽玲亜(朝央れん)
2022年星組 遥斗勇帆

冒頭に登場する、監獄に送られたエドモン(礼真琴)に接する監獄の役人。「ダンテス君、入所記念日おめでとう!」の人。

風車信号手:大輝真琴(9/19-21代役:遥斗勇帆)

2013年宙組 天玲美音(花菱りず*新人公演は「風車信号の女」)
2022年星組 大輝真琴(主な配役には記載無し)*9/19-21休演時は代役:遥斗勇帆

風車や伝書鳩でメッセージを伝える役人。ルイジ・ヴァンパ(天華えま)に買収され、モンテクリスト伯に協力する。

星組再演版での変更点:ストーリーテラーがベルツッチオ(暁千星)とルイジ・ヴァンパ(天華えま)に

2013年の宙組初演では、現代のアメリカで『モンテ・クリスト伯』の劇を稽古中、という設定のハイスクールの演劇部員(蒼羽りく、風馬翔、桜木みなと、怜美うらら)と顧問の先生(美風舞良)が登場し、観客と一緒に「モンテ・クリスト伯」の物語を追っていくという、他の石田昌也作品でも見たことのある「現代と過去の二重構造」でストーリーが進んでいきました。

2022年の星組再演版では、この現代アメリカのパートは無くなり、代わりにベルツッチオ(暁千星)とルイジ・ヴァンパ(天華えま)がストーリーテラーの役割も担っています。

モンテクリスト伯(礼真琴)の仲間であるベルツッチオとルイジ・ヴァンパが、「自分たちと出会う前のエドモン・ダンテスが、モンテクリスト伯になるまでの話」を客席に説明し、初演と同様、説明でしか登場しない人物を代わりに演じたりもします。

ナポレオン役:ベルツッチオ(暁千星)

フェルナン(瀬央ゆりあ)の父役:ルイジ・ヴァンパ(天華えま)

先代のルクレール船長役:ムハンマド(蒼舞咲歩)

エドモン(礼真琴)が「ベルツッチオ(暁千星)演じる『ナポレオン』」と会話をしたり、息子フェルナン(瀬央ゆりあ)と「ルイジ・ヴァンパ(天華えま)演じる『父』」が並んでいたり、という構図がとても演劇的で面白いです。

また、フェルナンがエデ姫(詩ちづる)にした仕打ちをレストランのショーとしてフェルナンに見せる場面では、「姫」役を綾音美蘭が演じ、その他の役をルイジ・ヴァンパ、ムハンマド、ハッサン(夕陽真輝)、シンシア(彩園ひな)が演じています。

星組公演「モンテ・クリスト伯」9/19-21のその他代役・変更点

星組全国ツアー再開後の9/19-21の公演は休演者が7名発生し、28名での公演となったため、発表されている主な代役以外にも多数代役や変更が発生しています。

確認しきれなかった部分やもしかしたら違っている点もあるかもしれませんが、記憶にある限りで記録しておきたいと思います。

官憲:夕渚りょう、樹澄せいや + 稀惺かずと

元々は官憲Aの夕渚りょう+飛翠真凜と樹澄せいやの3名体制(酒場にダンテスを捕えに来る時は+星影なな、乙華菜乃)でした。

9/19-21は、飛翠真凜が休演のため、稀惺かずとが官憲の代役にも入っていましたが、

第1場(監獄)では稀惺かずとがダンテスのダミー役を演じているため、夕渚りょうと樹澄せいや2名のみ

第14場(決闘)では稀惺かずと(アルベール役)も樹澄せいや(ハッサン代役)も舞台上に出ているため、フェルナンを追って出てくる官憲は夕渚りょう1名のみ

と変更になっています。

獄吏:希沙薫、御剣海 + 音咲いつき

監獄で働く獄吏は、冒頭部分は希沙薫と御剣海の2名でそのままです。

ファリア司祭の遺体を運ぶシーンには、御剣海(ムハンマド代役)が出られないため、代わりに音咲いつきが男役として髭を付けて出て来ています。台詞もあるので、元男役の音咲いつきならではの代役ですね。

音咲いつきは「港の女」としてフェルナンと絡むナンバーにも、新たに代役として入っている気がします。

ルイジ・ヴァンパの部下たち:紘希柚葉、稀惺かずと

元々ルイジ・ヴァンパの部下は、ムハンマド・ハッサン・アリの他に4人(紘希、稀惺、飛翠、樹澄)いたのですが、9/19-21は紘希柚葉と稀惺かずと2人のみになっています。

そのため「右舷三時の方角に漂流者です~」という台詞は、樹澄せいやから稀惺かずとに変更。

また後半で元々飛翠真凜が演じていた、カルコントに声を掛けるモンテクリスト伯の協力者役は、鳳真斗愛がアリ役のまま、あのおかしなイントネーションで声を掛ける設定に変更になっています。

その他、モンテクリスト伯のパーティーでのペイジ(小姓)役(飛翠真凜・樹澄せいや)は無くなり、代わりにハッサン(樹澄せいや)とアリ(鳳真斗愛)がそのポジションに入っています。

フェルナンの愛人:二條華→侑蘭粋

9/19-21は二條華が休演のため、フェルナンの愛人役は侑蘭粋が代役に入っています

(劇中劇の)姫:綾音美蘭→星影なな

レストランでフェルナンを追い詰める時にルイジ・ヴァンパたちが演じる劇中劇の「姫」役は、綾音美蘭がヴァランティーヌ役の代役に入っているため、星影ななに変更となりました。

星影ななは新聞記者イザベルの代役もしていて、「姫」役は歌のソロもあるので大変だったのではないかと思いますが、しっかり演じています。

葛藤ダンサー

モンテクリスト邸で対峙するダンテスとメルセデスの葛藤を表現するダンサーたち。

夕渚りょう、天希ほまれ、蒼舞咲歩、希沙薫、夕陽真輝、鳳真斗愛、御剣海

元々このメンバーに飛翠真凜を加えた8名でした。

全員は確認できていないのですが、人数的に元のメンバー7名がそのまま出ているのではないかと思います。

代役でルイジ・ヴァンパ、ヴィルフォールという大役を演じている蒼舞咲歩と夕陽真輝ですが、このシーンにも引き続きダンサーとして参加しています。

星組全国ツアー公演『モンテ・クリスト伯』『Gran Cantante!!』公演情報・期別出演者

ミュージカル・プレイ『モンテ・クリスト伯』
原作/アレクサンドル=デュマ・ペール
脚本・演出/石田 昌也

レビュー・エスパーニャ
『Gran Cantante(グラン カンタンテ)!!』
作・演出/藤井 大介

公演期間:
2022年9月1日(木)~9月21日(水)@大阪府、北海道、千葉県、埼玉県、石川県、富山県、神奈川県(公演順)
*9/13(石川)9/14(富山)9/16-18(神奈川)は公演中止

出演者:
美稀千種(79期)
白妙なつ(90期)
大輝真琴***(91期)
輝咲玲央(92期)
礼真琴、紫りら、瀬央ゆりあ(95期)
音咲いつき(96期)
綺城ひか理***(97期)
暁千星、有沙瞳**、天華えま***、夕渚りょう、天希ほまれ(98期)
遥斗勇帆、蒼舞咲歩(99期)
二條華***、希沙薫(100期)
夕陽真輝、彩園ひな(101期)
舞空瞳、紅咲梨乃***、都優奈、鳳真斗愛(102期)
紘希柚葉*、侑蘭粋(103期)
綾音美蘭、御剣海(104期)
詩ちづる、鳳花るりな、稀惺かずと、星影なな(105期)
乙華菜乃***、飛翠真凜***、樹澄せいや(106期)

*紘希柚葉は9/1-2休演
**有沙瞳は9/1-11休演
***大輝真琴、綺城ひか理、天華えま、二條華、紅咲梨乃、乙華菜乃、飛翠真凜は9/19-21休演

星組「グラン・カンタンテ!!」大劇場公演と全国ツアー公演の変更点・代役まとめと感想
星組全国ツアー公演「モンテ・クリスト伯」「Gran Cantante!!」が始まりました。 ショーの「グラン・カンタンテ!!」は前回の大劇場公演からの続演ですが、新たに月組から組替えとなった暁千星が加わったこと、出演者が星組生全員から選抜...