「プロミセスプロミセス」チャック(芹香斗亜)的ニューヨーク小ネタ集

宝塚宙組

宙組公演「プロミセス、プロミセス」あっという間に終わってしまいましたが、出演者も演出も素晴らしいハイクオリティな公演でした。

1960年代のニューヨークが舞台の作品ということで、元在住者としてはニヤリとしてしまうポイントもあり、改めて色々と調べてしまったりしたので、「プロミセス、プロミセス」にまつわるニューヨークの小ネタをまとめておきたいと思います。

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チャック(芹香斗亜)のアパートはセントラルパーク西側の好立地

「プロミセス、プロミセス」の主人公チャック・バクスター(芹香斗亜)が住むアパートが、この物語の主な舞台となるわけですが、その場所はセリフにもある通り「ウエスト67丁目19番地の2A号室」です。

19 W 67th St #2a, New York, NY 10023, USA

この住所をグーグルマップで見てみると、今でもアパートメントが建っています。

チャックのアパート周辺は今ではかなり高級エリアになっていて、ジョン・レノンが住んでいたダコタハウスからも徒歩10分弱です。

この地図の右側緑の部分がセントラルパークで、チャックのアパートから徒歩1分という立地なので、2幕でチャックにアパートの利用を断られたドービッチ(若翔りつ)がシルヴィア(花宮沙羅)に、「セントラルパークでスケートでもするか」と言うわけですね。

ヴァンダーホフ(紫藤りゅう)が間違った鍵を返したために、チャックが朝まで過ごす羽目になったユダヤ教会も徒歩数分のところにあります。

 

ちなみにチャックが会社帰りに寄るエディ(風色日向)のバーGrapes of Rothは2nd Avenueにあるので、チャックの家とはセントラルパークを挟んでマンハッタンの逆側です。

チャックのオフィスもセカンドアベニュー側のMidtown East辺りにあるのではと思うので、たしかにチャックのアパートは「近すぎず遠すぎない」絶妙な立地かもしれません。

チャックのアパートを今借りるなら家賃30万円

チャックは自分のアパートを「1LDK家賃手頃♪」と歌っていましたが、舞台セットを見るとアメリカ基準だと1LDKというよりは「ロフト付のStudio(ワンルーム)」寄りかなと。

 

“Upstairs”の歌詞でチャックはアパートの家賃を86.5ドルと歌っています。

1960年代に100ドル以下で住めたチャックのアパート、同じエリアに今住むとなるとどれ位になるのか?アメリカの賃貸情報サイトで調べてみました。

チャックのアパートと同じ郵便番号のエリアで、ワンルームか1LDKの物件が安くても家賃3000ドル前後、日本円で30万円超ですね。

左の地図上で$2.8Kと物件の写真が出ているところがチャックのアパートに一番近い辺りです。

たとえとても古くて小さいアパートでも、マンハッタンの中心部で1人暮らしをしようと思ったら今ではこの位掛かります。特にチャックのアパート周辺はとても良いエリアですし。

 

なのでたとえ大手生命保険会社勤務だとしても、残念ながら経理部の平社員のチャックが現代でこのアパートに住むことはかなり難しそうです。

シェルドレイク(和希そら)がフラン(天彩峰里)に渡した100ドルは今いくら?

お金繋がりでもうひとつ。シェルドレイク(和希そら)がフラン(天彩峰里)にクリスマスプレゼントの代わりに100ドルを渡しますが、今の感覚だとこれっていくら位なのかなと。

チャックのアパートの家賃は1960年代と今で30倍以上になっていますが、物価自体はさすがにそこまでは上がっていません。

 

チャックの週給が112ドルなので月給450ドル位と考えると、物価上昇は10倍弱位かなとなんとなく思っていましたが、アメリカの消費者物価指数(CPI)で比較すると、2021年の物価は1960年の約9.5倍、1965年の8.8倍、1970年の約7.3倍だそうです。

 

おそらく「プロミセス、プロミセス」の舞台は1960年代半ばだと思うので、当時の100ドルは現在の900ドル前後、約10万円位かなと。

 

クリスマスプレゼントの代わりに、とキャッシュで10万円渡してくるシェルドレイク部長の評価は、人によってかなり割れそうですよね。

個人的には、少なすぎることもなく割と大金で、かといって愛人に数十万円のブランド品をプレゼント、というような仰々しく貢いでいる感もなく、絶妙にちょうど良い具合なのが、なんともシェルドレイクらしくて憎たらしいなあ……と。

 

チャックが好きなバスケットボールチーム、ニューヨーク・ニックス

チャック(芹香斗亜)はバスケットボールが好きで、特にNBAのニューヨーク・ニックスのファンです。

New York Knicks | The Official Site of the New York Knicks
The official site of the New York Knicks. Includes news, scores, schedules, statistics, photos and video.

今でもニックスファンのニューヨーカーは多く、試合の日になるとニックスのユニフォームやグッズを身に着けた人たちをマンハッタンの街中でもよく見掛けました。調べてみるとニックスは1960年代にどんどん強くなっていったようなので、チャックが見ていたのは一番応援し甲斐がある時代だったんですね。

ニックスの本拠地、マディソンスクエアガーデンはマンハッタンのド真ん中にあるので、私もチャックと同じように、平日仕事帰りにニックスの試合(八村塁選手が所属しているワシントン・ウィザーズ戦)を観に行ったことがあります。

 

ちなみに「プロミセス、プロミセス」の舞台となっている年が特定できるかなと思い、フラン(天彩峰里)が名前を挙げているNBA選手オスカー・ロバートソンの1960年代の実績まで調べてしまったのですが、フランがセリフで話しているのとドンピシャの成績の年は無さそうでした。

 

シルヴィア(花宮沙羅)の家はブロンクスではなくブルックリン

ドービッチ(若翔りつ)に「ブロンクスに住んでいる」と言われると、シルヴィア(花宮沙羅)は毎回「ブロンクスじゃなくてブルックリン!」と訂正するのですが、これはもの凄く気持ちわかるなあと思いました。

ニューヨーク市はマンハッタン・ブルックリン・ブロンクス・クイーンズ・スタテンアイランドという5つの行政区に分かれていて、いわゆる大都会ニューヨークとしてイメージされるのは一番面積の小さいマンハッタンです。

ブロンクスはマンハッタンの北側、ブルックリンはマンハッタンの南東側に位置しているんですが、同じマンハッタン周辺部と言ってもブロンクスはかなりガラの悪いイメージ、ブルックリンは場所にもよりますがお洒落なイメージがあるかなと思います。

 

シルヴィアの「ブロンクスじゃなくてブルックリン!」は「東京からちょっと離れたところに住んでるんだよね?埼京線沿線とか?」と聞かれて「埼京線じゃなくて田園都市線!」的な感じかな、と。(埼京線沿線の方、失礼をお許しください……)

 

ちなみにシェルドレイク部長(和希そら)が住んでいるホワイトプレインズは、ニューヨーク市ですらなく、ブロンクスよりもさらに遥か北の方にある郊外の別の市です。

おそらく他の重役陣もシェルドレイクと同じように、郊外の大きな一軒家に住んでいるのだろうなと思います。

なのでシェルドレイクが通勤に使っているのは鉄道で、チャック達が乗っているメトロとは違い1時間にそんなに本数がないので、フラン(天彩峰里)が引き留めても乗り遅れるわけにはいかないんですね。

 

シェルドレイクを巡って出てくるアメリカの地名についても色々ツボがあるのですが、かなり長くなりそうなので、それはまた改めて書きたいと思います!

「プロミセスプロミセス」シェルドレイク(和希そら)の不倫隠ぺい術が完璧過ぎるという話
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宝塚版「プロミセス、プロミセス」のセリフや設定などはおそらくブロードウェイ版そのままだと思われるので、宝塚版の記憶が曖昧な部分はブロードウェイ版の資料や原曲の歌詞などで補完しています。

そのためもしかしたら宝塚版と違う部分があるかもしれませんがご了承ください。

プロミセスプロミセスの英語歌詞は以下のサイトなどで見ることができます。

Promises, Promises lyrics | Song lyrics for musical
Lyrics to Promises, Promises Broadway musical. Complete soundtrack list, synopsys, video, plot review, cast for Promises, Promises show.
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