星組「めぐり会いは再び」復習用ネタバレあり登場人物&キャスト紹介①

宝塚星組

2022年の星組公演『めぐり会いは再び next generation-真夜中の依頼人(ミッドナイト・ガールフレンド)-』は、2011年、2012年に続く「めぐり会いは再び」シリーズの第3作という位置づけで物語が描かれています。

第3作だけでも登場人物が多い上に、第1作・第2作のキャラクターの名前なども盛り込まれているので、1回の観劇では情報を追い切れなかった!という部分もたくさんあると思います。

ここでは「めぐり会いは再び next generation」観劇後の復習用に、第3作に登場するキャラクターに紐づく設定や過去の登場人物などを総まとめしていきます。(キャストのところの1、2、3という数字は、そのキャラクターが第何作に登場しているかを表しています)

こちらは第3作を見終わったことを前提にしているので、第3作中のネタバレ・結末なども含まれます。

まだ第3作を見ていない!という方は、予習用のネタバレ無し↓をおススメします。

星組「めぐり会いは再び」全3作のあらすじ・登場人物や歴代キャストなどを総まとめ
2022年に礼真琴・舞空瞳のトップコンビで上演される星組公演『めぐり会いは再び next generation-真夜中の依頼人(ミッドナイト・ガールフレンド)-』は、同じく星組で2011年、2012年に柚希礼音・夢咲ねねのトップコンビで上演...
スポンサーリンク

ルーチェ・ド・オルゴン:礼真琴 2,3 (回想:和波煌 3)

王国の地方にあるフォスフォールを領地とするオルゴン伯爵家の末息子。
8歳の時に母を亡くす。10歳で王都マルクトに留学し、ローウェル公爵家でアンジェリーク(舞空瞳)と出会う。

第2作で初登場当時は14歳(もうすぐ15歳)で、姉シルヴィア(夢咲ねね)の結婚式のため、留学中の王都からオルゴン伯爵家に里帰りする。シルヴィアと婚約者ドラント(柚希礼音)の間に喧嘩が絶えないことを知ったルーチェは、「恋は人を愚かにする。そして結婚こそすべての人間を凡人におとしめる恐ろしき毒薬」と主張し、2人の結婚を破談に追い込もうとする。

結局ルーチェが恋や結婚に否定的だったのは、自分がアンジェリークと喧嘩をしていたから(第3作で語られる「2人でお屋敷を抜け出してお祭りを見に行き、帰りが遅くなってアンジェリークの父に怒られた」時の話と思われる)で、第2作の最後には、アンジェリークから「謝ってくれたら許してあげてもいいんだからね」という和解の手紙が届く。

その後、大学に進学し、第3作で登場するレグルス(瀬央ゆりあ)、ティア(有沙瞳)、セシル(天華えま)、アニス(水乃ゆり)と同級生になる。

第3作では25歳だが、レグルスの探偵事務所に居候しニート状態となっている。なお実家には「大手弁護士事務所に就職し、独立を目指してバリバリ働いている」と伝えていた模様。

レグルスやティアからは「女心がわからない上に留守番もできない」などといじられるキャラクターだが、ダンスは得意で体力や剣の腕前も秀でている。

ルーチェの家族

オルゴン伯爵:英真なおき1,2 (回想:夕陽真輝 3)

ルーチェの父親。第3作では、かつてコーラス王(朝水りょう)や宰相オンブル(綺城ひか理)と共に戦った仲間だと語られている。

オルゴン伯爵夫人:華雪りら 3

ルーチェの母親。ルーチェが8歳の時に亡くなる。

マリオ:涼紫央 1 (回想:御剣海 3)

ルーチェの兄でオルゴン伯爵家の長男。

第3作ではレオニード(音波みのり)と結婚し、オルゴン家を継いでいる。レオニードと夫婦喧嘩中だったが、第3作の最後で「私も少し言い過ぎた。謝ってくれたら許してあげてもいいんだからね」という伝言を執事のユリウス(天寿光希)に託している。

*仲直りする伝言の内容も、それをユリウスが(差出人になり切って)代読するという点も、第2作のアンジェリーク→ルーチェのオマージュになっています。

アルビレオ:妃咲せあら 1 (回想:鳳花るりな 3)

ルーチェの姉でオルゴン伯爵家の長女。第1作では、妹のシルヴィアも片想いしていた相手と結婚したばかりだった。

シルヴィア:夢咲ねね 1,2 (回想:綾音美蘭 3)

ルーチェの姉でオルゴン伯爵家の次女。ルーチェと仲が良く、第3作ではルーチェのトレードマークである三つ編みは、母親亡き後シルヴィアが編んでいたことが明らかになる。

第2作の最後でドラント・ヴェスペール(柚希礼音 1,2)と結婚し、現在はお互いの従僕(ブルギニョン 紅ゆずる 1,2)と侍女(リゼット 白華れみ 1)とその子どもたち(カストル 稀惺かずと 3、ポルックス 詩ちづる 3)とヴェスペール公爵領に住んでいる模様。

アンジェリーク:舞空瞳 3 (回想:美玲ひな 3)

ルーチェ(礼真琴)の15年来のガールフレンド。気が強いところがあり、ルーチェとは喧嘩と仲直りを繰り返している。

幼い頃誘拐されそうになったことをきっかけに、ローウェル公爵(輝咲玲央)の娘として育てられてきたが、実はコーラス王(朝水りょう)の一人娘で、王国の王女である。そのため、アンジェリークの結婚相手が将来の国王となる。本名はハルモニア・アンジェリーク・コーラス。

アンジェリークが実際に舞台に登場するのは第3作からですが、第2作でも「ルーチェが喧嘩中のガールフレンド」として名前だけ登場していて、オルゴン家の執事ユリウス(天寿光希)がアンジェリークからの手紙を読み上げるシーンがあります。

ルーチェの同級生たち

レグルス・バートル:瀬央ゆりあ 3

ルーチェ(礼真琴)の大学の同級生で親友。父親の遺した探偵事務所を経営しているが、居候のルーチェをはじめ、同級生たちに次々に転がり込まれている。

名探偵になりたいという夢とは裏腹に、迷い犬探しや浮気調査といった依頼で食いつないでいるのが現状で、目下の依頼はノアイユ伯爵夫人の愛犬マカロンちゃんを探すこと。ティア(有沙瞳)と行動を共にすることが多い。

 

*ちなみに「ノアイユ伯爵夫人の愛犬マカロンちゃん」は2015年雪組公演『ルパン三世 —王妃の首飾りを追え!—』(同じ小柳奈穂子脚本・演出作品)にも登場します。

マリーアントワネットの教育係であるノアイユ伯爵夫人(梨花ますみ)の依頼を受け、カリオストロ伯爵(望海風斗)は助手のセラフィーナ(有沙瞳)を使った予言でマカロンちゃんを見つけ出し報酬を得ます。実際には協力者のレトー(月城かなと)が道端で拾った犬をマカロンちゃんに仕立てた、、、というオチなのですが、同じ有沙瞳つながりでも、今回のレグルスとティアは真面目にマカロンちゃん探しをしていますね。

ティア・シモニー:有沙瞳 3

ルーチェ(礼真琴)の大学の同級生で、大女優志望だがオーディションに落ち続けている。

家で芝居の稽古をするとルームメイトにうるさがられるため、レグルス(瀬央ゆりあ)の探偵事務所の一角を占拠し、鬘などの女優コーナーを作ったり発声練習をしたりしている。

セシル・ピーター・ウェルズ:天華えま 3

ルーチェ(礼真琴)の大学の同級生で劇作家。エルモクラート(真風涼帆 1,2)の弟子で、師匠と同様メガネで気弱で筆が遅い。

旅芸人一座(コメット座)の座付き作家だが、締切りを守れないため、座長のフォーマルハウト(美稀千種)からギャラを払ってもらえない。そのため家賃が払えず下宿を追い出されたので、ルーチェ同様レグルス(瀬央ゆりあ)の探偵事務所に転がり込んでいる。同級生のアニス(水乃ゆり)が恋人。

アニス・メレル:水乃ゆり 3

ルーチェ(礼真琴)の大学の同級生で、発明家。発明品は、声を記録できる装置や、かぶると飛べる帽子など。機械や計算が好きで人嫌い。

家で発明をしていると両親が怒るため、レグルス(瀬央ゆりあ)の探偵事務所の一角を占拠し研究所にしている。セシル(天華えま)の恋人。

王宮の人々

宰相オンブル:綺城ひか理 3

王国の宰相。コーラス王(朝水りょう)のために命を賭けて戦い、王女であるアンジェリークが幼少期に誘拐されかけた時も身を挺して守った。しかし王が自分ではなく、血縁関係のあるローウェル公爵(輝咲玲央)に王女を預けたことに深く失望する。そのため息子のロナン(極美慎)を王女の婿にし、コーラス王家にオンブル家の血を入れることに執着している。

花婿候補にルーチェ(礼真琴)が紛れ込んだことで花婿選びの雲行きが怪しくなると、王女アンジェリーク(舞空瞳)を誘拐し、ロナンを婿に選ぶよう脅迫。その悪事が明らかになると軍隊を使って逃亡しようとするが、ルーチェや息子ロナンの言葉で思いとどまり処罰を受け入れる。

第3作の最後では、王立騎士団の団長となっていたリュシドール・グラファイス(夢乃聖夏 1)の要請により、剣術の指導役として辺境に行ったと語られている。

ロナン・ヴェリタス・オンブル:極美慎 3

宰相オンブル(綺城ひか理)の息子で、王女の花婿最有力候補。派手で自信に溢れた御曹司で、花婿選びの審査でも順当に勝ち上がり、ルーチェ(礼真琴)のライバル的立ち位置になる。

父の願いを叶えるため、王女の婿になろうとしていたが、本当は恋人のジュディス(小桜ほのか)と結婚したいと思っている。最終的には父オンブルと共に、辺境の地へ行くことになる。

ジュディス:小桜ほのか 3

ヴィゴー大司教(大輝真琴)の娘で、ロナン(極美慎)の恋人。仮のプリンセス役の1人として王女の花婿選びにも参加し、ここでもロナンとカップルとなっている。

第3作の最後では、父と共に辺境の地へ行ったロナンを追いかけて、ジュディスも家を飛び出していったと語られている。

マダム・グラファイス:万里柚美 1,2,3

第3作では王宮の行儀指南役兼花婿選びの審査委員長として登場。気の利いたエスプリのセンスを何よりも大事にする。

ルーチェの父であるオルゴン伯爵(英真なおき 1,2)の昔からの友人であり、ルーチェとも面識がある。(そのため花婿選びの会場でマダム・グラファイスを見かけたルーチェは隠れようとしている)

第1、2作ではラルゴ伯爵夫人として登場していたが、第3作では長年愛人関係にあった10歳以上年下のリュシドール・グラファイス(夢乃聖夏 1)とついに結婚したという設定で、名前がマダム・グラファイスとなっている。なお、夫のリュシドールは王立騎士団の団長になり、辺境に単身赴任中の模様。

 

さて、かなり長くなってしまったので、オルゴン家やアンジェリークに関係するキャラクターは後編に続きます!