宝塚月組「NINE」あらすじと配役、予習用ミュージカルナンバーセットリスト

宝塚月組

月組でミュージカル「NINE」が上演されます。

1982年の初演以来、世界各地で上演されてきたブロードウェイミュージカルですが、宝塚歌劇での上演は今回が初。

予習用に、登場人物のキャラクターやミュージカルナンバーのセットリストなどをまとめておきます。

結末近くのネタバレはしていませんが、大まかな流れは書いていますのでご注意ください。

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ミュージカル「NINE」あらすじと特徴

「NINE」の舞台は1960年代のイタリア。

有名映画監督のグイド・コンティーニ(鳳月杏)はスランプに陥り、撮影が迫る新作映画の構想が浮かばず苦悩していた。そんな中、結婚生活に不満を募らせた妻・ルイザ(天紫珠李)から離婚を切り出されてしまう。

慌てたグイドは妻との関係修復と新作映画のアイディアを求め、ルイザを連れてヴェネツィアのスパ・リゾートへ。しかし早速マスコミにかぎつけられ、更には映画のプロデューサーやグイドの愛人たちも現れて大騒ぎに。

女性たちに翻弄されるグイドは、現実から幻想の世界へと迷い込み、さらに迷走していく。

 

「NINE」はイタリアの有名映画監督フェデリコ・フェリーニ(1920~1993)の自伝的映画「8 1/2(はっかにぶんのいち)」(1963年)を元にしたミュージカル作品です。

1982年のブロードウェイ初演以降、世界各地で上演され、2009年にはハリウッドの豪華メンバーで映画化。日本でも何度か上演され、直近では2020年に城田優主演、梅田芸術劇場制作で上演されています。

過去の上演情報を見ていると、「NINE」は演出によって見せ方がかなり大きく変わる作品なのかなという印象で、結末の解釈などもそれぞれ異なるようです。今回宝塚版としての初上演、そして指田珠子演出版としてどのような作品になるのか、とても楽しみです。

 

また、ミュージカル「NINE」は主人公のグイド以外の登場人物が、すべて女性という作品です。そのため男役文化の宝塚で上演することは、かなりの挑戦になるかと思います。

月組の出演者も27名中、男役は8名のみという普段では考えられない大胆な構成で、更に男役キャストも女役を演じるという配役になりました。

ミュージカル「NINE」登場人物とキャスト

グイド・コンティーニ:鳳月杏

イタリア人の有名映画監督。40歳。実在のイタリア人映画監督フェデリコ・フェリーニがモデル。

「チャーリー・チャップリン以来」と呼ばれる天才監督だが、最近の作品は失敗続きでスランプに陥っている。

2009年映画 ダニエル・デイ=ルイス
2020年梅芸 城田優
2026年月組 鳳月杏


グイドが心のうちの矛盾する望みを吐露する1幕のナンバー。


グイドがルイザ、クラウディア、カルラの3人の女性にそれぞれ「君だけだ」と歌うナンバー。

ルイザ・コンティーニ:天紫珠李

グイド(鳳月杏)の妻で元女優。結婚して20年になる夫グイドに不満を募らせている。

2009年映画 マリオン・コティヤール
2020年梅芸 咲妃みゆ
2026年月組 天紫珠李

1幕で歌われるルイザのナンバー。映画監督という特殊な職業に身をささげている夫グイドと、自分のこれまでを歌っています。

クラウディア:礼華はる

クラウディア・ナルディ。女優でグイドのミューズ。

過去のグイドの作品でヒロインを演じスターになったが、今のグイドに対しては複雑な思いを抱いている。

2009年映画 ニコール・キッドマン
2020年梅芸 すみれ
2026年月組 礼華はる

クラウディアは1幕から印象的に登場しますが、グイドと直接顔を合わせるのは2幕からになります。
これはクラウディアがグイドへの複雑な思いを歌う2幕はじめのナンバーです。

カルラ:美渦せいか

カルラ・アルバネーゼ。グイドの愛人。

グイドを情熱的に愛している。夫がいるが離婚協議中。

2009年映画 ペネロペ・クルス
2020年梅芸 土井ケイト
2026年月組 美渦せいか

カルラは1幕と2幕でそれぞれナンバーがあります。

A Call from the Vaticanは、妻ルイザと一緒にいるグイドを、電話越しにカルラが誘惑する1幕のナンバーです。

リリアン・ラ・フルール:輝月ゆうま

映画のプロデューサー。グイドに新作の構想を迫り、ヴェネツィアへやってくる。

かつてはパリのミュージックホール、フォリー・ベルジェールの舞台に立っていた。

2009年映画 ジュディ・デンチ
2020年梅芸 前田美波里
2026年月組 輝月ゆうま

ラ・フルールはパリのフォリー・ベルジェ―ルのステージを描いた、劇中で一番華やかなナンバーを率いて歌います。

ママ(グイドの母):夢奈瑠音

グイドの信心深い母。息子が聖職者や弁護士など堅実な職業に就くことを望んでいた。

2009年映画 ソフィア・ローレン
2020年梅芸 春野寿美礼
2026年月組 夢奈瑠音

グイドの母が9歳のグイドに語り掛ける一曲。セットリストの中でも特徴的なオペラ調のナンバーになっています。

サラギーナ:桃歌雪

グイドが少年時代に出会った娼婦

2009年映画 ファーギー
2020年梅芸 屋比久知奈
2026年月組 桃歌雪

サラギーナが少年グイドに歌うナンバー。サラギーナの出番はほぼこの1曲(Ti Voglio Bene~Be Italian)という形になります。

ステファニー・ネクロフォラス:朱鷺あおい

映画のアシスタントプロデューサー。本業は映画評論家で、グイドの作品には批判的。

2009年映画 ケイト・ハドソン
2020年梅芸 エリアンナ
2026年月組 朱鷺あおい

スパの聖母(スパのマリア):花妃舞音・乃々れいあ

グイドが滞在するスパのシンボル的存在で、グイドを幻想の世界にいざなったり、ストーリーテラー的に各所に登場する女性。

2020年梅芸 原田薫
2026年月組 花妃舞音・乃々れいあ

宝塚版月組「NINE」の一番のサプライズがこの配役かなと思います。

姉:花妃舞音 妹:乃々れいあ というクレジットになっており、二人でスパのマリアの役割を担うようです。

この役は直接的にストーリーに関わってくるわけではなく、演出次第で色々な見せ方ができる存在だと思うので、今回の指田演出の特色が強く出そうで楽しみです。

リトル・グイド:美海そら

9歳の少年グイド。

回想シーンだけでなく、大人のグイドの分身のような存在として舞台上に同時に存在したりもします。


2幕のクライマックスで大人のグイドにリトル・グイドが語り掛けるようなナンバーがあります。

宝塚月組版「NINE」その他の配役

月組版「NINE」では出演者全員に役名が付いていますが、ミュージカル版に元々存在する役は限られるので、今回オリジナルの役名が多いかなと思います。

ミュージカル版でアンサンブルの方が演じていた役もあると思うのですが、梅芸版の映像だと一部しか役名が判明しないので、わかる限りで書いていきます。

リナ:菜々野あり

リナはラ・フルール(輝月ゆうま)の秘書役の名前だったと思います。

2020年梅芸 則松亜海
2026年月組 菜々野あり

マリア:咲彩いちご

マリアは2幕でグイドが撮影する映画の中で登場し、愛人カルラをオマージュした役を演じます。

Amor~Only Youのナンバー内で、グイド、クラウディアと共に歌のソロパートがあるはずです。

2020年梅芸 則松亜海
2026年月組 咲彩いちご

 

オルガ:静音ほたる
レナータ:蘭叶みり
ポーラ:愛梛ちとせ
ソフィア:澪花えりさ
アンナベッラ:彩姫みみ
ジュリエット:星丘しずく
ディアーナ:八重ひめか
マデレーナ:翔ゆり愛
ノーラ:陽悠はれ
グレートヒェン:陽稀はる
ハイディ:光桜紀
ローラ:雪乃あい
ギウレッタ:瑠希友杏
イルザ:詩羽月乃

「NINE」ミュージカルナンバーのセットリスト

セットリストは2020年梅田芸術劇場主催版の映像を元にしています。

結末近くのネタバレはしていませんが、大まかな流れは書いていますのでご注意ください。

こちらがミュージカル版の全曲です。

こちらが映画版の楽曲です。映画版では曲がかなりカットされたり変わったりしています。

第1幕

Overture Delle Donne

Not Since Chaplin

ヴェネツィアにやってきたグイドを見つけたマスコミたちが「チャップリン以来の人物だ」と称え騒ぐナンバー

Guido’s Song グイド

グイドが心の中の矛盾する望みを歌いあげるソロナンバー

My Husband Makes Movies ルイザ

ルイザが、映画監督の夫グイドと自分のこれまでについて語るソロナンバー

A Call from the Vatican カルラ

グイドの愛人カルラが、電話越しにグイドを誘惑して歌うナンバー

Only with You グイド

グイドが、ルイザ、カルラ、クラウディアの3人に対しそれぞれ「君だけだ」と歌うナンバー

The Script グイド

プロデューサーのラ・フルールとステファニーに映画の構想を示すように迫られたグイドが、思い付きであらすじを語るナンバー

Folies Bergères ラ・フルール、ステファニー

ラ・フルールがグイドにミュージカル映画を撮るよう迫り、かつて自分がいたパリのミュージックホール、フォリー・ベルジェールのショーの世界にいざなうナンバー。

Nine グイドの母

グイドの幻想の中に現れる、9歳のグイドに向けた母のナンバー

Ti Voglio Bene/Be Italian サラギーナ

グイドが少年時代に出会った娼婦サラギーナのナンバー

The Bells of St. Sebastian グイド

少年時代のサン・セバスチャンでの記憶と女性たちを巡るグイドのナンバー

第2幕

A Man Like You クラウディア、グイド

クラウディアがグイドの人となりを歌い、グイドにインスピレーションを与える

Unusual Way クラウディア

クラウディアがグイドに対し複雑な思いを歌うナンバー

Contini Submits グイド

インスピレーションを得たグイドが映画の構想を歌う

The Grand Canal

ヴェネツィアの運河を舞台にしたグイドの映画の撮影の様子を描いたナンバー

Every Girl in Venice スパのマリア

スパのマリアが、映画の中でカサノヴァに扮したグイドと彼を取り巻く女性たちの様子を歌うナンバー

Amor グイド

映画の中でカサノヴァに扮したグイドのナンバー

Only You グイド 他

グイド演じるカサノヴァが妻(演じるのはクラウディア)、愛人(演じるのはマリア)、ミューズ(演じるのはラ・フルール)の3人に愛を歌う。

1幕のOnly with Youのオマージュになっているナンバーです

Simple カルラ、クラウディア

カルラがグイドに向けて歌うナンバー

カルラの歌にクラウディアの語りが重なる構造です

Be On Your Own ルイザ

ルイザがグイドに向けて歌うナンバー

I Can’t Make This Movie グイド

一人になったグイドのナンバー

Getting Tall リトル・グイド

リトル・グイドが大人のグイドに語り掛けるナンバー

Reprises (Long Ago/Nine) グイド、リトル・グイドほか

 

月組公演「NINE」公演情報・期別出演者

『NINE』

Book by ARTHUR KOPIT
Music and Lyrics by MAURY YESTON
Adaptation from the Italian by MARIO FRATTI
潤色・演出/指田 珠子

公演期間:2026年9月10日(木) – 9月27日(日)@東急シアターオーブ(東京都)

出演者:

月組

鳳月杏(92期)
夢奈瑠音(96期)
桃歌雪(100期)
天紫珠李、礼華はる(101期)
菜々野あり(102期)
咲彩いちご、美海そら(104期)
静音ほたる(105期)
花妃舞音、蘭叶みり(106期)
愛梛ちとせ、澪花えりさ(107期)
美渦せいか、彩姫みみ、星丘しずく、八重ひめか(108期)
翔ゆり愛、乃々れいあ、朱鷺あおい(109期)
陽悠はれ、陽稀はる、光桜紀(110期)
雪乃あい、瑠希友杏、詩羽月乃(111期)

専科

輝月ゆうま(95期)