雪組「モンテ・クリスト」あらすじと配役、フレンチミュージカル版セットリスト

宝塚雪組

雪組で『Monte-Cristo(モンテ・クリスト)-le spectacle musical-』が上演されます。

アレクサンドル・デュマの小説「モンテ・クリスト伯」を原作とした舞台作品はこれまでも数多く作られていて、宝塚歌劇でも石田昌也脚本版が2013年宙組で初演され、2022年星組全国ツアーで再演。他にフランク・ワイルドホーン作曲のミュージカル版なども日本で上演されています。

今回雪組の朝美絢・音彩唯トップコンビで上演されるのは、2026年にパリで初演されたばかりのフレンチロックミュージカル版で、楽曲や登場人物などが大きく異なります。

新しい作品なのでまだあまり情報が無いのですが、フレンチロックミュージカル版の配役や楽曲のセットリストについて、わかる範囲で予習用にまとめてみました。

楽曲も試聴できるようにしていますので、作品の雰囲気を感じてみてください。

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雪組「モンテ・クリスト」のあらすじ

物語の舞台は19世紀前半のフランス。皇帝ナポレオンが失脚し、エルバ島に流されていた頃。

マルセイユの若き航海士エドモン・ダンテスは、恋人メルセデスとの婚約も決まり、幸せな日々を送っていた。

しかしある日ダンテスは突然身に覚えのない罪で逮捕され、終身刑の政治犯として孤島の監獄シャトー・ディフに入れられてしまう。

彼を罠にはめたのは、恋敵のフェルナン、ダンテスの出世に嫉妬した同僚のダングラール、自分の保身のためダンテスに罪を着せた検事ヴィルフォールの3人だった。

投獄されたダンテスは獄中でファリア神父という老人と出会い、共に脱獄を目指す傍ら、様々な学問や教養を習得していく。

ダンテスの投獄から14年後、病に倒れたファリア神父は、モンテクリスト島に隠された財宝についてダンテスに明かし息を引き取り、ダンテスはファリア神父の遺体と入れ替わる形で脱獄に成功。その後密輸船に拾われたダンテスは、モンテクリスト島に上陸し、巨万の財宝を手にする。

ダンテスはかつて自分を陥れた三悪人、フェルナン、ダングラール、ヴィルフォールがそれぞれ社会的地位を得て豊かに暮らしていることを知る。さらに婚約者メルセデスは、いまやフェルナンの妻となっていた。

ダンテスは正体不明の富豪「モンテ・クリスト伯爵」と名乗り、三悪人の家族をも巻き込んだ壮絶な復讐を始める。

「モンテ・クリスト伯」はフランスの文豪アレクサンドル・デュマ・ペールが1844年~46年にかけて発表した小説です。日本でも明治時代に「巌窟王」というタイトルで翻訳されて以来、長く親しまれてきました。

雪組「モンテ・クリスト」の登場人物とキャスト

過去の宝塚版とフレンチロックミュージカル版の配役の違い

原作「モンテ・クリスト伯」は長編小説なので、舞台化された時に、どの登場人物やエピソードを取り上げるかが大きく異なります。

主人公のエドモン・ダンテス
ヒロインのメルセデス
三悪人のフェルナン、ダングラール、ヴィルフォール
恩師のファリア神父

この6役は共通して登場しますが、三悪人の家族や、エドモン・ダンテスの仲間などは、作品によって取り上げられる人物や比重が大きく変わる印象です。

今回のフレンチロックミュージカル版では、上記6人のほかにプリンシパルとして登場するのが以下の6役です(フレンチロックミュージカル版ウェブサイトの配役順)

Monte-Cristo, le spectacle musical | Aux Folies Bergère et en tournée
Découvrez "Monte-Cristo", la nouvelle comédie musicale inspirée du chef-d'œuvre d'Alexandre Dumas. Rendez-vous aux Folies Bergère dès le 5 février 2026 et en to...

マダム・ダングラール(ダングラールの妻)
ウージェニー・ダングラール(ダングラールの娘)
アルベール(フェルナンとメルセデスの息子)
カヴァルカンティ(イタリア貴族)
エデ(元奴隷でダンテスの協力者)
ジャコポ(密輸船の船員でダンテスの協力者)

この中でもカヴァルカンティが主な登場人物に入ってくるのが、フレンチロックミュージカル版の特徴で、原作のあの辺りの話を取り上げるんだな、というのがわかります。
(カヴァルカンティの役どころは色々複雑なので、各役の説明のところで書いています)

過去の宝塚オリジナル版では、ベルツッチオがエドモン・ダンテスの片腕的な存在として大きな役になっていましたが、ベルツッチオやルイジ・ヴァンパあたりの協力者たちの役割は、今回「ジャコポ」役が担う形かなと想像します。

また、三悪人家族の配役としてはダングラール家がメインで、宝塚オリジナル版で登場したヴィルフォールの悪妻エロイーズや娘ヴァランティーヌなどは、今回プリンシパルとしては役名が無いようです。

以下の登場人物の順番は、フレンチロックミュージカル版サイトでのキャスト掲載順です。

役どころは原作でのものなので、今回のフレンチロックミュージカル版では設定が変わる可能性があります。

エドモン・ダンテス(モンテクリスト伯)

ファラオン号の若き航海士。恋人メルセデスと婚約し、船長への昇格も決まって順風満帆な人生のはずが、三悪人の策略により無実の罪を着せられ、終身刑の罪人として投獄される。

長い獄中生活で様々な知識を習得し、脱獄に成功した後は大富豪の「モンテ・クリスト伯爵」を名乗り、三悪人たちへの容赦ない復讐を開始する。

宝塚オリジナル版「モンテ・クリスト伯」での配役
2013年宙組 凰稀かなめ 新人公演:愛月ひかる
2022年星組 礼真琴

メルセデス

エドモン・ダンテスの婚約者。

ダンテスが投獄された後、いとこのフェルナンと結婚し、一人息子のアルベールがいる。フェルナンの悪事については全く知らない。

ダンテスの投獄から約20年後に現れた「モンテ・クリスト伯爵」の正体に、唯一感づく。

宝塚オリジナル版「モンテ・クリスト伯」での配役
2013年宙組 実咲凛音 新人公演:花乃まりあ
2022年星組 舞空瞳

フェルナン

フェルナン・モンデゴ、後にモルセール伯爵。

エドモン・ダンテスの恋敵。メルセデスを奪うため、ダングラールと共謀して嘘の密告状を送り、ダンテスを逮捕させた張本人。

その後メルセデスと結婚し、自身も軍人として出世して貴族院議員にまで登り詰める。
軍人時代に出世のため数々の裏切り行為をしたため、エデ他多くの人から恨まれている。

宝塚オリジナル版ではフェルナンは貴族の放蕩息子という設定でしたが、原作では漁師でメルセデスのいとこです。

宝塚オリジナル版「モンテ・クリスト伯」での配役
2013年宙組 朝夏まなと 新人公演:蒼羽りく
2022年星組 瀬央ゆりあ

ヴィルフォール

ジェラール・ド・ヴィルフォール。

検事代理。エドモン・ダンテスが密告された際、彼が無実であることを知りながら、自分の保身のために事実を隠蔽し、ダンテスを投獄した人物。

その後法曹界の頂点である検事総長にまで出世している。

宝塚オリジナル版「モンテ・クリスト伯」での配役
2013年宙組 蓮水ゆうや 新人公演:桜木みなと
2022年星組 綺城ひか理 *休演時は代役:夕陽真輝

――以下青字部分は今回のネタバレを含む――

宝塚オリジナル版では、ヴィルフォールの妻エロイーズの毒殺事件がヴィルフォールの破滅エピソードとして描かれていましたが、今回のフレンチロックミュージカル版のキャストを見ると、ヴィルフォールとマダム・ダングラールの過去の不倫の背景が描かれそうです。

ダングラール

エドモン・ダンテスの同僚で会計士。

船長に選ばれたダンテスの出世を妬み、フェルナンと共謀してダンテスを虚偽の密告状で陥れる。

その後銀行で頭角を現し、頭取令嬢との結婚なども利用してフランス有数の銀行家にまで登り詰めている。後妻エルミーヌとの間に娘ユージェニーがいる。

宝塚オリジナル版「モンテ・クリスト伯」での配役
2013年宙組 悠未ひろ 新人公演:美月悠
2022年星組 輝咲玲央

マダム・ダングラール

ダングラールの後妻。名はエルミーヌ。ダングラールとは再婚同士で、娘ユージェニーがいる。

宝塚オリジナル版でもエルミーヌという役名で登場していますが、設定は色々と異なります。

宝塚オリジナル版「モンテ・クリスト伯」での配役
2013年宙組 愛花ちさき 新人公演:愛白もあ
2022年星組 音咲いつき

――以下青字部分は今回のネタバレを含む――

かつてヴィルフォールと不倫関係にあり、生まれた息子を埋めて隠蔽した過去を持つ。

ユージェニー・ダングラール

ダングラールの娘。芸術家志向。

フェルナンとメルセデスの息子・アルベールと婚約しているがお互い乗り気ではない。アルベールとの婚約が破談となった後、ダングラールの金策のため資産家の貴族カヴァルカンティと婚約。

アルベール

フェルナンとメルセデスの一人息子。

旅行中にモンテクリスト伯と知り合い、海賊に拉致されたところを救われた(全て復讐のためのエドモン・ダンテスの策略)ため、モンテクリスト伯に心酔している。

父親同士の意向でダングラールの娘、ユージェニーと婚約しているが、お互い乗り気ではない。

宝塚オリジナル版「モンテ・クリスト伯」での配役
2013年宙組 愛月ひかる 新人公演:春瀬央季
2022年星組 稀惺かずと

カヴァルカンティ

アンドレア・カヴァルカンティ子爵。

イタリア貴族で、幼くして行方不明になっていたカヴァルカンティ家の嫡男。カヴァルカンティ家から資金を引き出したいダングラールの意向で、ダングラールの娘・ユージェニーと婚約する。

――以下青字部分は今回のネタバレを含む――

カヴァルカンティは偽物で、正体はヴィルフォールとマダム・ダングラールの不倫の子であるベネデットが、モンテクリスト伯の指示で成りすましている。

ベネデットは生まれてすぐ不倫隠蔽のため庭に生き埋めにされたが、ベルツッチオ(後にモンテクリスト伯の協力者となる人物)に助けられて育てられる。後に犯罪に手を染め、投獄されていたところをモンテクリスト伯に救出され、カヴァルカンティに成りすます仕事を与えられる。

エデ

モンテクリスト伯の復讐に協力する若い娘。エデ/ハイデ。

オスマン帝国下の領主の娘だったが、軍人時代のフェルナンの裏切りにより、父が殺され母と共に奴隷として売られた過去を持つ。モンテクリスト伯に助けられ、彼に思いを寄せている。

宝塚オリジナル版「モンテ・クリスト伯」での配役
2013年宙組 すみれ乃麗 新人公演:伶美うらら
2022年星組 詩ちづる

ファリア神父

シャトー・ディフ監獄に長年投獄されているイタリアの老神父。

獄中でエドモン・ダンテスと知り合い、様々な学問や知識を授ける。共に脱獄を目指すものの、やがて病に倒れ、ダンテスにモンテクリスト島に隠された財宝の在り処を明かして亡くなる。

宝塚オリジナル版「モンテ・クリスト伯」での配役
2013年宙組 寿つかさ 新人公演:星吹彩翔
2022年星組 美稀千種

ジャコポ

エドモン・ダンテスの協力者。

シャトー・ディフ監獄から脱出して漂流していたダンテスを救出した密輸船の船員。モンテクリスト伯となったダンテスに忠実に仕える。

ジャコポは宝塚オリジナル版のベルツッチオに近い役どころかなと想像します。

(正確には、宝塚オリジナル版のベルツッチオの設定が原作のジャコポに近く、原作のベルツッチオはヴィルフォールに恨みを持つまた別の人物です)

宝塚オリジナル版「モンテ・クリスト伯」でのベルツッチオ役
2013年宙組 緒月遠麻 新人公演:風馬翔
2022年星組 暁千星

雪組「モンテ・クリスト」楽曲セットリスト

フレンチロックミュージカル版『Monte-Cristo(モンテ・クリスト) -le spectacle musical-』の楽曲として11曲をアップルミュージックで聴くことができます。

ここのページ上でも試聴できるようにしていますので、作品の雰囲気を感じてもらえたらと思います。

ミュージカルのナンバーとしては少なめの曲数なので、これが全曲というわけではなく、他にも楽曲があるのかな?とも思います。

(下記の日本語のタイトルは、フランス語の原題をGoogle翻訳で直訳しただけのものです)

Tout Offrir すべてをギフトに:ダンテス、メルセデス

幸せな恋人時代のエドモン・ダンテスとメルセデスのデュエット曲かなと思います。

L’Orage 嵐:フェルナン、ダングラール、ヴィルフォール

ダンテスを陥れる三悪人のナンバーのようです。

Le Pacte 誓約:ダングラール、フェルナン、ヴィルフォール、ダンテス、メルセデス

三悪人のパート→ダンテスとメルセデスのデュエットかなと想像します。

La Justice des Larmes 涙の正義:ダンテス

エドモン・ダンテスのソロナンバー。

La Fièvre 熱病:アルベール

メルセデスとフェルナンの息子、アルベールのナンバー。

YouTubeにある公式映像を見ると、たくさんの人が登場するダンスナンバーなのかなという印象です。

Je connais ces Yeux 私はあの目を知っている:メルセデス

ヒロイン・メルセデスのソロナンバー。タイトル的に、モンテ・クリスト伯と名乗るダンテスと再会した後のナンバーかなと思います。

Ma Rage 私の怒り:アルベール、カヴァルカンティ、ウージェニー

アルベール、カヴァルカンティ、ウージェニーという若者サイド3人のナンバーです。

L’Orpheline 孤児の少女:エデ

モンテクリスト伯の協力者、エデのナンバーです。

Ton Ombre あなたの影:ダンテス、メルセデス

ダンテスとメルセデスのナンバー。ロックというよりもメロディアスな雰囲気の楽曲です。

Par Amour 愛のために:フェルナン

エドモン・ダンテスの恋敵であり復讐相手のフェルナンのナンバー。

かなりバラード的な雰囲気の楽曲で、フェルナンの人物像やメルセデスへの思いなど、宝塚オリジナル版とは違った描かれ方になりそうです。

Maudit sois-je 呪われん、我は:ダンテス

エドモン・ダンテスのソロナンバー。復讐を遂げた後のクライマックスのシーンかなと想像します。

 

雪組公演『Monte-Cristo(モンテ・クリスト)-le spectacle musical-』公演情報・期別出演者

『Monte-Cristo(モンテ・クリスト) -le spectacle musical-』
Based on the novel by Alexandre Dumas
Original Production by New Replay Spectacles
International Licensing & Booking, G.L.O., Guillaume Lagorce
潤色・演出/田渕大輔

公演期間:
2026年12月24日(木) ~12月30日(水)@梅田芸術劇場メインホール
[大阪府]
2027年1月7日(木) ~1月20日(水)@東京国際フォーラム ホールC
[東京都]

出演者:
雪組
真那春人(92期)
朝美絢、桜路薫、天月翼(95期)
妃華ゆきの(96期)
諏訪さき(99期)
縣千、麻斗海伶(101期)
咲城けい、稀羽りんと(102期)
壮海はるま(103期)
蒼波黎也、愛陽みち、風雅奏、和奏樹(104期)
音彩唯、琴峰紗あら、希翠那音(105期)
華世京、華純沙那(106期)
白綺華、妃奈環(107期)
水月胡蝶、清羽美伶、榊歩(108期)
律希奏、祈菜さあや、桜菜みのり(109期)
星名りおん、星美音(110期)